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ぎっくり腰は、「重い物を持ったときだけ起こるもの」と思われがちですが、実際にはくしゃみ、立ち上がり、洗顔、靴下を履く動作のような日常の何気ない動きでも起こります。
背景には、腰まわりの筋肉や靭帯、関節にかかった急な負荷、疲労の蓄積、同じ姿勢の続きすぎ、運動不足などが関係します。
つまり、最後のひと動作だけが原因というより、小さな無理が積み重なったところに最後の一押しが入って起こることが多いのです。
ここで大事なのは、「ぎっくり腰=全部同じ」ではないという点です。多くは筋肉や関節まわりの急性腰痛ですが、中には椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、骨折、感染、腫瘍などが隠れていることもあります。
だからこそ、「痛いから全部ぎっくり腰」と決めつけるのではなく、危険なサインがないかを最初に確認することが重要です。
ぎっくり腰になった直後にまずやることは、意外にシンプルです。
1つ目は、危険な症状がないか確認すること。
2つ目は、痛みが少ない姿勢を探して、完全に寝たきりにならないこと。
3つ目は、痛みを我慢しすぎず、必要なら痛み止めや湿布、冷却・温熱を使って動ける状態を作ること。
よくある誤解が、「痛いなら1日中ずっと横になっていたほうが早く治る」というものです。ですが、日本の腰痛診療ガイドラインでも、海外ガイドラインでも、急性腰痛では安静より活動性維持のほうが有用とされています。
もちろん無理に動く必要はありません。ただし、痛みが少ない範囲でトイレに行く、食事をする、部屋の中を少し歩くといった“生活の火を消さない”動きは、回復の助けになります。
イメージとしては、ぎっくり腰の直後の腰は、過敏になった防犯アラームのような状態です。少し動いただけでも「危険!」と大きく鳴るので、怖くなって全く動かなくなりがちです。
でも、ずっと動かさないと、今度は関節も筋肉もさらに固まり、かえって動き出しがつらくなります。だから大切なのは、ゼロか100かではなく、“痛みの少ない範囲で少しずつ”です。
まず避けたいのは、痛みを我慢して無理に伸ばす、ひねる、反らすことです。動画やSNSで見たストレッチを、その場で勢いよく真似するのはおすすめできません。
急性期は、まだ何が痛みの中心なのか分かりにくいことも多く、やり方次第では痛みを強めます。特に、脚にしびれが走るタイプの腰痛では、神経が電気コードのように過敏になっていることがあり、乱暴なストレッチで悪化する場合があります。
次に避けたいのが、長期間の寝たきりです。1日中ベッドでじっとしていると、一瞬ラクに感じることはあります。ただ、そのラクさは「治った」ではなく、「動いていないから痛みが出にくい」だけのこともあります。
しばらくして起きた瞬間に、さらに固まって痛くなる。これは珍しくありません。ぎっくり腰では、長すぎる安静は回復を遅らせる可能性があるため、痛みの少ない範囲で日常動作を保つ考え方が大切です。
さらに、「MRIを撮らないと何も始まらない」と考えるのも要注意です。赤旗症状がない急性腰痛では、画像検査を早く撮ったから早く治る、とは限りません。画像には年齢変化や“たまたま見つかる異常”も映るため、かえって不安が強くなることがあります。
大事なのは、画像を撮ること自体ではなく、画像が必要なタイプの腰痛かどうかを見極めることです。
ぎっくり腰のように見えても、次のような症状がある場合は注意が必要です。
両脚に強いしびれや力の入りにくさがある、股の間や肛門まわりの感覚が鈍い、尿が出にくい・漏れる、便失禁がある、急に症状が悪化している、発熱や寒気、全身のだるさがある、大きな事故や転倒のあとに痛みが出た。
こうした症状は、神経の強い圧迫、感染、骨折など、通常のぎっくり腰ではないサインの可能性があります。
また、体重減少がある、がんの既往がある、ステロイド治療中、免疫が落ちている、夜間も強く痛む、動きと関係なく痛いといった場合も、慎重な評価が必要です。赤旗症状があるときは、「様子を見ればそのうち治るだろう」で引っぱらないことが大切です。
普通の腰痛かもしれないけれど、普通ではないかもしれない。そこを見逃さないのが整形外科の役割です。
結論から言うと、赤旗症状がない急性腰痛では、画像検査を最初から全員に行う必要はありません。
英国NICEでは、非専門施設での腰痛に対してルーチンの画像検査を勧めていません。日本の腰痛診療ガイドラインでも、神経症状がない腰痛患者に対して、受診早期から必ず画像検査を行う必要はないとされています。
では、どんなときに画像が必要になるのか。それは、骨折・感染・腫瘍・強い神経障害が疑われるときです。
たとえば、交通事故や転倒後の強い痛み、がんの既往、発熱を伴う腰痛、排尿や排便の異常、進行する脚の脱力などがある場合には、MRIやCT、レントゲンが役に立つことがあります。
画像検査は“安心のために全員へ”ではなく、必要な人に、必要なタイミングでが基本です。
保存療法というと「湿布」「痛み止め」「少し休む」で終わりがちですが、実際にはそれだけでは足りません。回復を早めるためには、①痛みを暴れさせない、②怖がりすぎて固めすぎない、③少しずつ日常動作を取り戻すという3本柱で考えるのが実践的です。
急性期は、痛みをゼロにすることより、動ける痛みに下げることが大切です。冷却で楽になる人もいれば、温めることで筋肉のこわばりが和らぐ人もいます。
NHSでも、アイスパックは痛みや腫れに、温熱はこわばりや筋けいれんに役立つことがあると案内されています。合う・合わないがあるので、短時間ずつ試して、悪化するならやめる。この柔軟さが大切です。
薬については、NICEではNSAIDsを必要に応じて、最小量・最短期間で検討するとされ、日本のガイドラインでもNSAIDsは推奨度が高い薬剤です。一方で、胃潰瘍、腎機能低下、血圧の薬や血液をサラサラにする薬を飲んでいる方では注意が必要です。
なお、アセトアミノフェン単独については、NICEでは腰痛に対して積極的に勧められていませんが、日本のガイドラインでは弱い推奨に入っています。つまり、薬は“正解が1つ”ではなく、年齢、持病、併用薬、痛み方で選ぶのが現実的です。
ぎっくり腰で患者さんがいちばん苦しむのは、痛みそのものだけではなく、「動いたら壊れるのでは」という恐怖です。でも、多くの急性腰痛では、痛みが強くても、それがそのまま“壊れ具合”を示しているわけではありません。
先ほどの火災報知器のたとえで言えば、ベルは大きく鳴っていても、本当に家全体が燃えているとは限らないわけです。だからこそ、痛みが少ない動きは、少しずつ再開してよいという説明が、保存療法ではとても重要になります。
実践的には、回復の目安を階段で考えると分かりやすいです。
まずは「寝返りが打てる」「起き上がれる」。
次に「部屋の中を歩ける」「トイレに行ける」。
その次に「短時間座れる」「軽い家事ができる」。
さらに「通勤や買い物に戻る」。
こうして“前の段”ができたら次へ進む形にすると、無理もしすぎず、怖がりすぎもしません。これが、ただ「安静にしてください」で終わる説明より、はるかに現実的です。
コルセットは、「治す道具」というより一時的に動きを助ける補助輪として考えると分かりやすいです。つけることでラクに立てる、歩けるという方はいます。
ただし、NICEではベルトやコルセットを腰痛管理として routine に勧めていません。つまり、長期に依存するものではなく、必要な期間だけ上手に使う、という位置づけが無難です。
湿布についても、貼れば根本原因が消えるわけではありませんが、痛みを下げて日常動作をしやすくする補助にはなります。湿布、飲み薬、冷却、温熱、姿勢の工夫。これらは単独で“魔法の1手”になるというより、動ける状態を作るためのサポート役です。
保存療法で本当に大切なのは、その先で活動性を戻していくことです。
「腰痛にはストレッチ」と思って、痛みの強い初日から反動をつけて伸ばす方がいますが、急性期はおすすめしません。日本の腰痛診療ガイドラインでは、急性腰痛・亜急性腰痛に対する運動療法のエビデンスは不明とされています。
つまり、“この体操をすれば早く治る”と断言できる状況ではない、ということです。
ただし、これは「一切動かないほうがいい」という意味ではありません。NHSやNICEが勧めているのは、通常の活動をできる範囲で続けることです。
ですから、急性期は本格的な筋トレや強いストレッチより、短く歩く、姿勢を変える、寝返りや立ち上がりのコツをつかむといった“生活動作の再開”が中心になります。
痛みが落ち着いてきたら、再発予防のために体幹、股関節、太ももまわりの柔軟性や筋力を整えていくのが現実的です。
目安は、「終わったあとに明らかに悪化しない範囲」です。
デスクワークなら、長時間座りっぱなしを避けて、30〜60分ごとに立つ。
立ち仕事なら、前かがみやひねり動作を減らす。
家事なら、床から物を拾う動作、洗濯かごを抱えて運ぶ動作は慎重にする。
“ゼロにする”より、負担を小さくして続ける発想が大切です。
仕事復帰の考え方も同じです。完全に痛みがゼロになるまで待つ、では社会復帰が遅れやすくなります。一方で、痛みを無視して元通りに働くのも無理があります。
ちょうどいいのは、勤務時間、姿勢、持ち上げ作業の量を調整しながら戻すことです。無理に英雄にならなくて大丈夫です。腰は根性論より、交通整理のほうが効きます。
ぎっくり腰の再発予防で大切なのは、「正しい持ち上げ方」だけではありません。もちろん、急にひねりながら重い物を持つのは避けたいのですが、実際には疲労、睡眠不足、運動不足、同じ姿勢の続きすぎ、不安やストレスも腰痛と関係します。
日本のガイドラインでも、腰痛は生活習慣や心理社会的因子と関係するテーマとして扱われています。予防のコツは派手ではありません。
・長時間同じ姿勢を続けない。
・急に頑張りすぎない。
・股関節や太ももの動きを保つ。
・軽い散歩や体操を続ける。
痛みが落ち着いたら、腰だけでなくお尻・股関節・体幹も含めて体を整える。要するに、腰だけを孤独に戦わせないことです。腰はサボっているのではなく、いつも働かされすぎています。
数週間たっても良くならない、日常生活に大きく支障がある、何度も繰り返している、脚のしびれが強い、薬を使ってもつらい。こうした場合は、自己判断で長引かせず整形外科で相談してください。
診察では、単なる筋筋膜性の痛みなのか、椎間板ヘルニアや脊柱管の問題が混じっていないか、股関節や仙腸関節など別の部位が原因ではないかを見極めます。
特に、痛みが長引くケースでは、「腰そのもの」だけでなく、動き方のクセ、仕事環境、睡眠、再発不安まで含めて調整していくことが重要です。
保存療法は“手術しない治療”ではなく、体の使い方と回復の流れを整える治療です。ここを丁寧にやるかどうかで、その後の再発率や生活のしやすさは変わってきます。
ぎっくり腰は、たしかに痛いです。かなり痛いです。でも、多くの場合は「終わった…」ではなく、正しく対処すれば戻ってこられる痛みです。ポイントは3つです。
・危険な赤旗症状を見逃さないこと。
・必要以上に寝込みすぎないこと。
・痛みを下げながら、少しずつ日常生活に戻すこと。
もし、痛みが強すぎる、何度も繰り返す、脚のしびれや脱力がある、なかなか改善しない。そんなときは、自己流で長引かせるより、整形外科で一度整理したほうが早いです。腰痛は“我慢比べ”にすると長引きます。必要なのは根性より、見極めです。
ぎっくり腰は動いたほうがいいですか、それとも安静ですか?
完全な寝たきりより、痛みの少ない範囲で日常動作を続けるほうが有利です。トイレ、食事、短い歩行など、できる範囲で動くのが基本です。もちろん、無理に運動する必要はありません。
ぎっくり腰でMRIは必要ですか?
赤旗症状がなければ、最初から全員に必要とは限りません。 排尿・排便障害、強い神経症状、発熱、外傷、がんの既往などがある場合は検討します。
冷やすのと温めるの、どちらがいいですか?
痛みや腫れ感には冷却、こわばりや筋けいれんには温熱が合うことがあります。 どちらかで悪化するなら中止し、自分に合うほうを短時間使うのが現実的です。
コルセットは使ったほうがいいですか?
一時的に動きやすくなるなら使う価値はありますが、長期の頼りすぎはおすすめしません。 治す主役ではなく、あくまで補助輪です。
痛み止めは飲んだほうがいいですか?
我慢しすぎて全く動けないなら、適切に使って“動ける痛み”まで下げるのは意味があります。ただし、胃腸・腎臓・血圧・持病・併用薬によって向き不向きがあるため、自己判断だけで続けないことが大切です。
平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている
[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
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