テニス肘（上腕骨外側上顆炎）は、腕の外側に痛みを感じる一般的な疾患です。テニスプレイヤーに多く見られることからこの名前が付けられましたが、テニスをしない人々にも発症することがあります。この症状は、手首を伸ばす動作を繰り返し行うことで、腕の外側の筋肉や腱が過剰に使われることによって起こります。この記事では、テニス肘の原因、症状、および治療法について詳しく見ていきます。
テニス肘の主な原因には以下が含まれます：
繰り返しの動作：テニス、バドミントン、または仕事での繰り返し動作など。
過剰な力の使用：重いものを持ち上げる際の力のかかり方や、工具の使用など。
不適切な機器の使用：テニスラケットのグリップサイズが合っていない、または重すぎる道具の使用。
テニス肘の症状には以下のようなものがあります：
腕の外側の痛み：特に手首を伸ばす動作をしたときに痛みが悪化します。
握力の低下：手の握力が弱くなり、日常の物を持つことが困難になることがあります。
感覚の変化：腕の外側から手の指にかけて、しびれや痛みを感じることがあります。
テニス肘の治療法には、以下のものがあります：
休息：痛みの原因となる活動を避け、腕を休ませます。
冷却：氷や冷却パックを使用して、炎症と腫れを和らげます。
運動療法：腕の筋肉を強化し、柔軟性を高めるエクササイズ。
薬物療法：炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬が処方されることがあります。
手術：保守的治療で改善が見られない場合、手術的な介入が検討されることもあります。
テニス肘は、適切な治療と予防策によって管理可能な状態です。症状が持続する場合や、詳細な治療法について相談したい場合は、専門の医療機関である札幌中央整形外科クリニック（当院）にご相談ください。当院では、一人ひとりの症状に合わせた治療計画を提案し、あなたの健康と快適な生活をサポートします。
平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療（PRR療法、再生医療、人工膝関節）を専門としている
[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医
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