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丁寧な治療からリハビリまで。
患者さまお一人おひとりに合ったチームでの
医療をご提供します。
札幌中央整形外科クリニックでは
あらゆる症状に対応可能です!
- 膝・肩・腰などの症状
- 交通事故治療
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「かかとの少し上が痛い」「朝の第一歩がこわばって痛い」「走り始めると痛むのに、温まると楽になる」——その症状、アキレス腱炎(アキレス腱周囲炎)かもしれません。この記事では、札幌中央整形外科クリニックの医師が、専門用語をかみくだいて、原因・見分け方・自宅でできるケア・治療法までを解説します。
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知りたいこと |
答え |
|---|---|
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どんな病気? |
かかとの上のアキレス腱が、使いすぎで傷み・硬くなり・痛む状態 |
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典型的なサイン |
朝の第一歩が痛い/動き出しが痛く、温まると軽くなる |
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重要なポイント |
痛む場所が「腱の真ん中」か「かかとへの付け根」かで、治療法が変わる |
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治療の柱 |
①負担の調整 ②かかと上げ運動(エキセントリック運動)③難治例には体外衝撃波 |
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やってはいけないこと |
「炎症だから安静」と思い込み完全に動かさないこと。腱は適切な刺激で回復します |
「アキレス腱が切れる前ぶれでは?」と不安になる方が多いですが、アキレス腱炎と腱の断裂は別物です(後述)。とはいえ自己判断は禁物。痛みが続く場合は受診してください。
検索すると複数の呼び名が出てきて混乱しますよね。まず整理します。
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呼び名 |
意味(やさしい説明) |
|---|---|
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アキレス腱周囲炎 |
アキレス腱を包む”さや”の部分が炎症を起こしている状態 |
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アキレス腱炎 |
アキレス腱そのものに痛みが出ている状態の総称的な呼び方 |
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アキレス腱症(tendinopathy) |
慢性化し、腱そのものが“質の変化(変性)”を起こした状態 |
ここで大切な事実を1つ。「腱炎」という名前ですが、長く続いた慢性のケースでは、実際には”燃えるような炎症”はあまり起きていません。 主役は腱の「変性(質の劣化)」です。
たとえるなら——
新品のゴムホースはしなやか。でも何年も使い、こすれて日に焼けると、硬くなり、毛羽立ち、一部がぷっくり膨らんでくる。
このホースの劣化と同じことが、アキレス腱で起きています。だから医学的には近年「腱炎」より「腱症(tendinopathy)」という言葉が使われます。
なぜこれが重要か? 「炎症」だと思うと「冷やして安静」が正解に思えますが、実態は「劣化した腱の編み直し」。適切な刺激(運動)こそが回復のカギになるからです。ここが、この病気でつまずきやすい最大のポイントです。

ここは他の解説記事であまり強調されないのに、治療を左右する決定的なポイントです。アキレス腱の痛みは、場所で大きく2タイプに分かれます。
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タイプ |
痛む場所 |
特徴 |
|---|---|---|
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中央部(ミッドポーション) |
かかとの骨から指2〜6本ほど上の、腱の真ん中あたり |
最も多いタイプ。後述のかかと上げ運動が効きやすい |
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付着部(インサーショナル) |
アキレス腱がかかとの骨に付くまさにその部分 |
かかとの骨の出っぱりや、靴の後ろが当たって痛むことも。運動のやり方に工夫が必要 |
なぜ区別が大事か。 中央部のタイプでよく効くとされる「かかと上げ運動」を、付着部のタイプにそのままやると、かえって痛みが強くなることがあります。付着部タイプでは、かかとを段差より下に落とさないなど、やり方を変える必要があります。
「自分はどっち?」の見極めは、押して痛む場所を医師が確認すれば比較的はっきりします。自己流で運動を始める前に、一度受診をおすすめする理由がここにあります。
「動き出しが痛く、温まると楽」というパターンは、アキレス腱症のとても典型的なサインです。
痛みがあると、多くの方がこれを心配されます。整理してお伝えします。
つまり、「腱炎=すぐ切れる」と過度に怖がる必要はありませんが、「痛みを放置してよい」わけでもない、というのが正確なところです。
アキレス腱症も、シンスプリントと同じく「使いすぎ(オーバーユース)」が土台にあります。腱が修復する速さを、負担のスピードが上回ったときに発症します。
ランナーだけの病気ではありません。運動習慣のある中高年の方にも多く、「自分らしく歩き続けたい」方にとって見過ごせない疾患です。

他の記事ではあまり触れられない、この地域ならではの視点です(※当院での臨床的な印象を含みます)。
冬から春への切り替え時は、ふくらはぎのストレッチを習慣化し、運動は少しずつ戻すことが予防になります。
完全に動かさないのではなく、痛みの出ない範囲まで負担を下げるのが基本です。痛みが強い時期は、自転車や水中運動など腱に衝撃が来ない運動に置きかえ、体力を保ちます。
アキレス腱症の治療で、最も研究の積み重ねがあるのが「エキセントリック運動」です。「エキセントリック」とは、筋肉が力を出しながら”ゆっくり伸びていく”動きのこと。
イメージは「重い荷物を、落とさないようにゆっくり下ろす」動作。この”ゆっくり下ろす”刺激が、劣化した腱の繊維を編み直すきっかけになります。
具体的には、段差の上でつま先立ちになり、かかとをゆっくり下ろす運動が代表的です(中央部タイプ向け。付着部タイプではかかとを段差より下に落とさないなど調整が必要)。
ただし——
自己流ではなく、医師の診断と理学療法士の指導のもとで行うことを強くおすすめします。 当院では理学療法士が在籍し、お一人おひとりの腱の状態・タイプに合わせて運動を組み立てます。
数か月、運動療法を続けても痛みが残る場合の選択肢が体外衝撃波治療(ESWT)です。
体の外から患部に圧力波を当てる、メスを使わない治療です。痛みを伝える神経の感度を下げ、新しい血管を呼び込んで腱の修復を促すと考えられています。
イメージは「眠ってしまった腱の”治す力”を、外から刺激して呼び起こす」。
「収束型(フォーカス型)」は、エネルギーを狙った深さの一点に集中できるタイプで、アキレス腱の深部の病変にピンポイントで届けやすいのが特徴です。一方「拡散型(ラジアル型)」は浅く広い範囲に作用します。どちらを使うかは病態に応じて医師が判断します。
効果を誇張せず、正直にお伝えします。
体外衝撃波は、特に中央部タイプの難治例で、運動療法と組み合わせる選択肢として理にかなっています。付着部タイプでは効果が一定せず、過度な期待は禁物です。まず最初に行う治療ではなく、保存療法で改善しない場合の選択肢と考えてください。当院では診察のうえ、適応を判断してご提案します。
アキレス腱症は、こじらせると治療が数か月〜年単位になることもある、油断できない疾患です。逆に、早い段階でタイプを見極め、正しい運動を始めれば、多くの方が回復します。
再発予防のポイント:

アキレス腱炎は安静にしていれば治りますか?
完全な安静だけでは、かえって腱の回復が進みにくいことがあります。負担を適切に下げつつ、医師・理学療法士の指導のもとで運動療法を行うのが基本です。
朝の第一歩だけ痛くて、その後は平気です。受診すべき?
「朝の第一歩の痛み」はアキレス腱症の典型的な初期サインです。軽いうちに対応するほど治りが早いため、受診をおすすめします。
かかと上げ運動を自分でやってもいいですか?
やり方を誤ると悪化することがあります。特に痛む場所が「真ん中」か「付け根」かで方法が変わるため、まず受診し、タイプに合った方法を指導してもらうことをおすすめします。
体外衝撃波はアキレス腱炎に効きますか?
特に中央部タイプの難治例で、運動療法と組み合わせる選択肢として有用性が報告されています。一方、付着部タイプでは効果が一定しません。適応は診察で判断します。
アキレス腱が切れてしまわないか心配です。
アキレス腱炎(腱症)と腱断裂は別の状態です。ただし痛みを我慢して無理を続けるのは避けてください。急な強い痛みでつま先立ちができない場合は、すぐに受診を。
アキレス腱の痛みは、「炎症だから冷やして休めばいい」という思い込みでつまずく方が非常に多い疾患です。本当の主役は腱の「変性(劣化)」であり、回復には正しい刺激(運動療法)と、痛む場所のタイプに合わせた方針が欠かせません。
「朝の第一歩が痛い」「走り始めが痛い」——その段階で対応すれば、多くの方は元の生活・運動に戻れます。かかと上の痛みが続くときは、我慢せず、札幌中央整形外科クリニック(札幌駅・大通駅 地下歩道空間直結)にご相談ください。あなたが「自分らしく歩き続ける」ことを、医師と理学療法士のチームでサポートします。
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療に代わるものではありません。症状には個人差があり、治療方針や効果は患者さんごとに異なります。気になる症状がある場合は医療機関を受診してください。
参考文献
監修:札幌中央整形外科クリニック 院長(医療法人社団 福亀会)
平成12年に札幌医科大学卒業後、道内外の病院や海外での臨床・手術経験を経て、平成28年に福住整形外科クリニック、令和6年に札幌中央整形外科クリニックを開院。
膝関節に特化した保存療法から再生医療(PRP・幹細胞治療)まで幅広く対応している。
【所属学会・資格】
・日本整形外科学会 整形外科専門医
・日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医
・人工関節学会、人工関節若手の会 所属
・医療経営大学 准教授
▼亀田院長をもっと知る▼
福亀会広報部執筆
亀田和利の想い
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