コラム

膝コラム
2025.11.21
膝に水がたまる|原因・症状・治療を整形外科医がわかりやすく解説

膝に水がたまる|原因・症状・治療を整形外科医がわかりやすく解説
 

膝が腫れている、曲げ伸ばしがしにくい、歩くと痛い——こうした症状は、膝に“水がたまる”状態で起きる典型的なサインです。

膝に水がたまることは特別なことではなく、膝に炎症が起きたときに誰にでも起こり得る反応です。しかし、放置すると悪化してしまうケースも多く、早めの対処が大切です。

札幌中央整形外科クリニックでは、原因の特定から治療、再発予防まで一貫してサポートしています。

 

膝に水がたまる原因|なぜ膝に水が溜まるのか?

膝に水がたまるのは、膝関節に“炎症”が起きているサインです。炎症によって、関節の中にある滑液(かつえき)が増え、腫れや痛みを引き起こします。

主な原因は次のとおりです。

変形性膝関節症

中高年の膝の水たまりで最も多い原因です。軟骨がすり減り、関節に負担がかかることで炎症が起こります。

半月板損傷

スポーツや日常生活でのひねり動作が原因になることがあります。

靭帯損傷

ケガによって急激に水がたまることがあります。特に膝が大きく腫れるのが特徴です。

関節リウマチ・痛風・偽痛風

体質や免疫の異常により、関節に炎症が起きて水が増えます。

 

膝に水がたまる症状|どんな状態になる?

膝に水がたまると次のような症状が現れます。

  • 膝が腫れる(見た目で左右差が出る)

  • 膝を曲げにくい

  • 歩くと痛い

  • 階段の上り下りで痛みが強い

  • 膝が熱っぽい

症状が続く場合、単なる疲労ではなく、膝関節の病気が進んでいる可能性があります。

 

膝の水は抜いたほうがいい?放置するとどうなる?

“水は抜くとクセになる” と不安に思う方が多いですが、これは誤解です。水がたまるのは原因となる炎症が続いているためで、抜くこと自体が悪いわけではありません。

抜いたほうがよいケース

  • 痛みが強い

  • 膝が大きく腫れて曲がらない

  • 日常生活に支障が出ている

放置するとどうなる?

炎症が続くことで、膝の変形が進む可能性があります。特に変形性膝関節症では、悪化しやすいため早めの診断が大切です。

札幌中央整形外科クリニックでは、必要な場合のみ水を抜き、原因に応じた治療を行います。

 

膝に水がたまるときの治療|整形外科でできること

膝に水がたまるときの治療は、原因に合わせて行います。

関節の水を抜く(穿刺)

膝の腫れが強く、痛みがつらい時に有効です。

ヒアルロン酸注射

変形性膝関節症に多く用いられ、関節の動きをスムーズにします。

内服薬(痛み止め)

炎症を抑え、水が溜まりにくい状態に整えます。

リハビリ・運動療法

太ももの筋力強化は膝の負担を減らし、再発予防に非常に効果があります。

サポーター

膝を安定させ、痛みの軽減に役立ちます。

再生医療(PRP・幹細胞治療)

炎症抑制を目的とした治療で、札幌中央整形外科クリニックでも取り扱っています。

 

膝の水は自然に引く?日常生活での注意点

自然に引く場合

軽い炎症であれば、安静で自然に改善することがあります。

自然に引きにくい場合

  • 変形性膝関節症

  • 半月板損傷

  • 痛風・偽痛風

などにより、慢性的な炎症や急性期の強い炎症が起きている場合。整形外科での診断が必須です。

温める?冷やす?

  • 急に腫れて痛い → 冷やす

  • 痛みが慢性的 → 温めて血流改善

 

札幌中央整形外科クリニックでの膝治療の特徴

当院では、

  • 原因の正確な診断(レントゲン・エコー ※MRIは提携先の病院での検査となります)

  • 専門医による適切な治療プランの提示

  • サポーターやインソール、リハビリの個別設計

  • 再発予防のための生活習慣指導

  • PRP・幹細胞治療などの専門的治療

まで一貫して行っています。

症状を繰り返してしまう方、なかなか治らない方もぜひご相談ください。

まとめ|膝に水がたまったら早めに整形外科へ

膝に水がたまるのは、“膝の炎症”が原因で起こるサインです。痛みや腫れが続く場合は、様子を見るよりも、整形外科で原因をしっかり調べることが大切です。

札幌中央整形外科クリニックでは、正確な診断とお一人おひとりに合わせた治療で、早期改善と再発予防をサポートいたします。

 

author

医学博士亀田 和利

平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている

[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

Access アクセス情報

〒060-0001 
札幌市中央区北一条西4丁目2-2 
札幌ノースプラザ3F
電話番号はこちら >

「札幌駅」地下歩行空間直結10番出口
「地下鉄大通駅」から徒歩3分

診療時間のご案内

診療時間のご案内

休診日:日曜・祝日
年末年始、お盆休み

土は12:30まで、月・火・水・木・金は18:30までに受付いただいた方は順番に診察のご案内をさせていただきます。
30分を過ぎてのご来院は別日でのご案内となりますので、ご了承ください。

キャッシュレス対応

保険外のみキャッシュレス対応

Contact どんな症状でも
お気軽にご相談ください

ただの肩こりかと思っていても実は大きな病気が原因の場合もあります。
体に痛み、しびれ、違和感がある場合はどうぞお気軽にご相談ください。

電話番号はこちら
WEB予約受付中
  • リハビリ直通
    リハビリ直通
    070-1219-2347
  • 診療予約専用
    ご予約
    011-590-4337