コラム

膝コラム
2025.06.09
手術しないで膝の痛みを改善する新たな選択肢 ~「再生医療」ってどんな治療?~

手術しないで膝の痛みを改善する新たな選択肢 ~「再生医療」ってどんな治療?~
 

階段の上り下りがつらい」「正座ができない」「ひざに水がたまる」「ヒアルロン酸注射の効果が薄れてきた
こうした膝の痛みには、まずは運動療法・装具療法・薬物療法などの保存療法を試すのが一般的です。
それでも改善しない場合、手術が検討されることもありますが、「手術は避けたい」と考える方は多くいらっしゃいます。

手術療法の前に検討されるのが、再生医療です。
手術よりも体への負担が少なく、保存療法で効果が出なかった方に向けた“第3の選択肢”として注目されています。

 

 

 

 

 

どんな人に向いているの?

  • 手術は避けたいが、日常生活に支障がある方

  • ヒアルロン酸注射や薬物療法の効果が薄れてきた方

  • 初期~中期の変形性膝関節症(歩行が可能な方)

  • 自然な治癒力を活かした治療を望む方

  • スポーツや趣味を続けたい方、膝の若さを保ちたい方

ウォーキングを楽しむ

 

 

PRP療法(多血小板血漿療法)とは?

ご自身の血液から血小板を取り出し、そこに含まれる成長因子の力で炎症を抑え、組織の修復を促す治療法です。

▷ メリット

  • 自分の血液を使うため、安全性が高い

  • 注射だけで治療が完了、日帰り治療が可能

  • 自然な回復力を活かせる、体にやさしい治療

▷ デメリット

  • 効果のあらわれ方には個人差がある

  • 治療後に一時的な痛みや腫れが出ることがある

  • 厚生労働省の認可を受けた限られた施設でしか受けられない

 

 

 

脂肪幹細胞治療とは?

ご自身の脂肪から幹細胞を取り出して培養し注射することで、軟骨の再生と関節の修復を促す治療法です。 PRPよりも高い再生力と長期間の効果が期待されます。

▷ メリット

  • 傷んだ軟骨の再生が期待できる

  • 効果が長く続きやすい

  • 自己組織を使用するため拒絶反応が少ない

▷ デメリット

  • PRPよりも費用が高額(どちらの治療も自由診療)

  • 脂肪を採取する必要があり、PRP療法よりは負担がある

  • 効果の個人差が大きく、期待通りの軟骨再生が見られない場合もある

  • 対応できる医療機関が限られる

自由診療

 

最後に

再生医療は、これまで手術か保存療法しかなかった膝の痛みに対し、“体にやさしく、自然な力で回復を目指す”という新しい選択肢です。

「年齢だから仕方ない」とあきらめる前に。ぜひ一度、専門医に相談してみませんか?

 

 

 

author

医学博士亀田 和利

平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている

[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

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