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足コラム
2025.12.08
足の裏が痛い|足の裏の痛む場所で原因がわかる【足底腱膜炎・二分種子骨・外反母趾・扁平足】を整形外科医が徹底解説!

足の裏が痛い|足の裏の痛む場所で原因がわかる【足底腱膜炎・二分種子骨・外反母趾・扁平足】を整形外科医が徹底解説!
 

足の付け根が痛い、歩くと足の裏にズキッとした痛みが出る、朝起きてから一歩目の踵が痛い——日常生活でよくある症状ですが、痛む“場所”によって原因は大きく異なります。

札幌中央整形外科クリニックでは、足の裏の痛みを部位別に診断し、最適な治療やインソール作成まで一貫して行っています。この記事では、足の裏が痛む代表的な原因をわかりやすくまとめました。

 

① かかとが痛い・朝が特に痛い → 足底腱膜炎の可能性

痛みが出やすい部位

  • かかと周囲

よくある症状

  • 朝起きて最初の一歩が強く痛い
  • 歩き始めや長時間歩いた後に痛む
  • かかとを押すと痛い

原因

足裏の腱膜(膜状の組織)が繰り返し引っ張られ、炎症を起こす病気です。

  • 長時間の立ち仕事
  • 足に合わない靴
  • 扁平足
  • 体重増加

により発症しやすくなります。

 

② 指の間がズキッと痛い・しびれる → モートン病の可能性

痛みが出やすい部位

  • 足の指と指の間(特に第3・第4趾間)
  • 前足部(つま先側)

よくある症状

  • 歩くと指の間がズキッと痛む
  • つま先側にしびれるような痛み
  • 靴を脱ぐと少し楽になる
  • 指の付け根をぎゅっとつまむと痛みが再現する

原因

靴の圧迫、ヒール、幅の狭い靴、アーチ低下などで神経が圧迫されて発症します。

インソールとの関連性

モートン病はインソール治療との相性が非常に良く、当院採用のフォームソティックスは症状改善率が高いことが特徴です。

 

③ 親指の付け根が痛い → 二分種子骨障害の可能性

痛みが出やすい部位

  • 親指のつけ根(母趾球)
  • 歩くと”コロッ”とした感覚

よくある症状

  • 親指の付け根を押すと鋭い痛み
  • 走る・ジャンプで悪化
  • 長期間治らない痛み

 

原因

足の親指の付け根には「種子骨」という小さな骨が2つあり、生まれつき分かれている場合があります(=二分種子骨)。

そこに負荷がかかると、骨同士がぶつかって炎症が起き、痛みが出ます。

スポーツをする若い方から中高年まで幅広くみられる疾患です。

 

④ 親指の付け根の内側が痛い・タコができる → 外反母趾の可能性

痛みが出やすい部位

  • 親指付け根の内側
  • その周囲の足裏(タコができる)

よくある症状

  • 親指が外側に曲がる
  • 靴に当たって痛い
  • 足の裏の一点に負荷が集中して痛みが出る

原因

親指が変形することで、体重のかかり方が大きく偏ることが原因です。

 

⑤ 土踏まずが痛い・すぐ疲れる → 扁平足の可能性

痛みが出やすい部位

  • 土踏まずの中央
  • 内側アーチ周囲

よくある症状

  • 長時間歩くと土踏まずが痛くなる
  • すぐ疲れやすい
  • 朝より夕方に痛みが強くなる

原因

足のアーチ(内側のカーブ)が崩れている状態で、足裏全体への負荷バランスが悪くなることで痛みが出ます。

扁平足は、足底腱膜炎や中足骨頭痛を引き起こす“原因疾患”となることも多く、早期の評価が大切です。

 

足の裏が痛いときに整形外科でできること

足の裏の痛みは部位ごとに原因が異なるため、正確な診断が非常に重要です。札幌中央整形外科クリニックでは以下の診療を行っています。

エコー・レントゲンを用いた原因診断

  • 足底腱膜の厚さ
  • 種子骨の状態
  • 骨の変形やアーチの崩れ
    を詳細に確認します。

痛みを軽くする治療

  • 内服薬(痛み止め)
  • 湿布・消炎処置
  • 注射(必要な場合のみ)
  • ストレッチ・リハビリ

 

正しい体重のかけ方・歩き方の評価

歩き方や立ち方の癖は、足の裏の痛みに大きな影響があります。

 

札幌中央整形外科クリニックでは医療用インソール(保険・自費)を作成できます

足の裏の痛みの大半は、「足に合ったインソール」 を使うことで大きく改善します。

札幌中央整形外科クリニックでは、

  • 保険適用の医療用インソール(足底板)

  • 自費の高機能インソール(Formthotics™ フォームソティックス)
    の2種類を選択できます。

保険適用インソールの特徴

  • 医師の診断のもと作成

  • 負荷バランスの調整が可能
  • 型を取って完成まで最短1週間、納品後も調整が可能

  • 扁平足・外反母趾・足底腱膜炎・変形性膝関節症に効果的

自費インソール(フォームソティックス)の特徴

  • 医学的に効果が証明されている医療用モデルで、世界中のアスリートが使用

  • 軽量でフィット性が高い

  • スニーカーだけでなく、革靴やパンプスにも使用可能

  • その場で作成・フィッティングが可能
  • 扁平測・外反母趾・足底腱膜炎・変形性膝関節症・変形性股関節症・慢性腰痛など幅広く有効

公式サイトにも詳しく掲載しています:
https://sapporo-chuoseikei.com/item_medical/insole/

 

当院でインソールを作成するメリット

  • 整形外科専門医+義肢装具士もしくはリハビリスタッフが足のタイプを評価

  • 歩行・姿勢のクセまで考慮して作成

  • 再診で調整も可能

痛みに悩む方はもちろん、再発を防ぎたい方にもおすすめできる治療です。
どちらが適しているかは医師に相談することができますので、お気軽にお問い合わせください。

 

まとめ|足の裏の痛みは“部位ごとの原因”診断が重要です

足の裏の痛みは、足底腱膜炎・二分種子骨障害・外反母趾・扁平足など、痛む場所によって原因が大きく異なります。

早めに整形外科で原因を特定し、適切な治療とインソールの活用で改善が期待できます。

札幌中央整形外科クリニックでは、足の裏の痛みに対する総合的な診療と、保険・自費のインソール作成に対応しています。お気軽にご相談ください。

 

author

医学博士亀田 和利

平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている

[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

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