手首や手のひらに、ぷくっとしたしこりができて気になったことはありませんか?
そのしこりは「ガングリオン」と呼ばれるものかもしれません。
ガングリオンは整形外科では比較的よくみられる疾患ですが、
- 放置して大丈夫?
- 自然に治る?
- つぶしてもいい?
- 病院は何科に行けばいい?
など、不安や疑問を持つ方が多いのも特徴です。
この記事では整形外科医の視点から
- ガングリオンとは
- 原因
- 症状
- 放置するとどうなるのか
- 治療方法
について分かりやすく解説します。

ガングリオンとは
ガングリオンとは、関節や腱の周囲にできるゼリー状の液体を含んだ袋状のしこり(腫瘤)のことです。
関節液に似た粘り気のある液体が袋の中に溜まり、皮膚の下に膨らんで見えるようになります。
大きさは
までさまざまです。
多くの場合は良性で命に関わる病気ではありません。
ガングリオンができやすい場所
ガングリオンは次の部位に多く見られます。
- 手首(特に手の甲側)
- 手の甲
- 指の付け根(手のひら側)
- 足首
- 足の甲
特に手首の背側(手の甲側)にできるケースが最も多いとされています。

ガングリオンの原因
ガングリオンの原因は完全には解明されていません。
一般的には、関節や腱鞘から分泌される滑液(関節液)が袋の中に溜まり、濃縮されてゼリー状になると考えられています。
また次のような要因が関係している可能性があります。
手首や指の使いすぎ
パソコン作業や手作業などで手をよく使う人にみられることがあります。
軽い外傷
小さなケガがきっかけになることもあります。

ガングリオンの症状
ガングリオンの特徴は、痛みがないことが多い点です。
多くの人は次のような変化で気づきます。
- 手首にしこりができた
- 触るとぷよぷよしている
- 大きくなったり小さくなったりする
痛みやしびれが出る場合
次のような場合には症状が出ることがあります。
この場合は
などが起こることがあります。

ガングリオンは自然に治る?
ガングリオンは自然に小さくなったり消えることもあります。
痛みがなく日常生活に支障がない場合は、治療せず経過観察になることも多いです。
ただし
場合は治療が必要になることがあります。
ガングリオンはつぶしてもいい?
インターネットなどで「叩いてつぶす」という方法を見たことがある方もいるかもしれません。
しかし現在は、自分でつぶすことは推奨されていません。
理由は
- 周囲の組織を傷つける可能性
- 炎症や感染のリスク
- 再発しやすい
ためです。
気になる場合は整形外科で相談することをおすすめします。

ガングリオンの診断方法
整形外科では次のような方法で診断します。
触診
しこりの硬さや位置を確認します。
超音波検査(エコー)
ガングリオンかどうかを確認できます。
MRI検査
深い場所にある場合などに行うことがあります。
ガングリオンの治療
症状によって治療方法が異なります。
経過観察
痛みや機能障害がなければ治療せず様子を見ることも多いです。
穿刺吸引(中身を抜く)
注射針でガングリオンの中の液体を吸い取る方法です。
【メリット】
【デメリット】

手術
次のような場合には手術を検討します。
- 何度も再発する
- 痛みが強い
- 神経症状がある
- 大きくなり続けている
袋ごと切除することで再発を防ぎます。
ガングリオンは何科を受診する?
ガングリオンは整形外科で診察します。
特に
場合は、一度整形外科で相談することをおすすめします。
まとめ
ガングリオンは、関節や腱の周囲にできるゼリー状の内容物を持つ袋状のしこりです。
多くは良性で、痛みがなければ経過観察になることもあります。
しかし
場合は治療が必要になることがありますので、気になる場合は整形外科で一度相談してみましょう。
手首や指のしこり、ガングリオンが気になる方は、札幌中央整形外科クリニックでも診察を行っていますので、お気軽にご相談ください。