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足コラム
2026.09.03
足首が痛い原因は?外側・内側・前・後ろの「痛い場所」から考えられる病気を整形外科医が解説

足首が痛い原因は?外側・内側・前・後ろの「痛い場所」から考えられる病気を整形外科医が解説
 

「歩くと足首が痛い」
「足首の外側だけズキッとする」
「捻挫は治ったはずなのに、ずっと違和感が残っている」

このような足首の痛みで悩んでいませんか?

足首は歩く、立つ、階段を上り下りするといった日常動作で常に体重を支えているため、さまざまな組織に負担がかかります。

 

一口に「足首が痛い」といっても、原因は捻挫だけではありません。

外側・内側・前側・後ろ側のどこが痛むのか、歩いたときに痛いのか、じっとしていても痛いのかなどによって、考えられる原因は変わります。

この記事では、足首が痛いときに考えられる代表的な原因を「痛む場所」から分かりやすく解説します。

さらに、

  • 昔の捻挫が原因で痛むことはある?

  • 歩けるなら様子を見ても大丈夫?

  • 何週間続いたら整形外科へ行く?

  • 自宅では何をしたらいい?

といった疑問についても解説します。

 

足首が痛い場所はどこ?まず4つに分けて考えてみましょう

足首の痛みは、大きく

①外側
②内側
③前側
④後ろ側

の4つに分けて考えると、原因を整理しやすくなります。

代表的なものには次のような疾患があります。

  • 外側:足関節捻挫、外側靱帯損傷、腓骨筋腱の障害など
  • 内側:後脛骨筋腱の障害、成人期扁平足など
  • 前側:足関節前方のインピンジメント、関節・軟骨の障害など
  • 後ろ側:アキレス腱炎、アキレス腱周囲炎など

 

ただし、これはあくまで目安です。

痛む場所だけで病気を自己診断することはできません。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

① 足首の外側が痛い|まず考えられるのは足関節捻挫

足首の外側の痛みで非常に多いのが足関節捻挫です。

スポーツ中だけでなく、

  • 段差で足をひねった

  • 階段を踏み外した

  • 転びそうになって足首をひねった

など、日常生活でも起こります。

足首をひねった際に、外側にある靱帯などを損傷することで痛みや腫れが生じます。

「捻挫くらいなら大丈夫」と思われがちですが、注意が必要です。

捻挫には靱帯・腱・軟骨などの損傷が含まれ、強い痛みがなくても適切な診断が重要であるとされています。

昔の捻挫が原因で足首が痛くなることも

ここは特に知っていただきたいポイントです。

「捻挫したのは何年も前だから関係ない」

とは限りません。

昔の捻挫をそのままにしていると、靱帯が十分に回復せず、捻挫を繰り返したり、長く歩いたときの痛みにつながる場合があることを説明しています。

捻挫後に、

「足首がグラグラする」
「何度も同じ足を捻挫する」
「長時間歩くと外側が痛くなる」

という症状が残っている場合は、一度足首の状態を確認してみることをおすすめします。

外側の腱が痛んでいる場合もあります

足首の外側には腓骨筋腱(ひこつきんけん)という腱も通っています。

この部分に負担がかかることで、歩行時や階段などで外側に痛みを感じることがあります。

「外側が痛い=すべて捻挫」とは限らないのです。

 

② 足首の内側が痛い|後脛骨筋腱や扁平足との関係

内くるぶしの周辺が痛む場合には、後脛骨筋腱(こうけいこつきんけん)が関係していることがあります。

後脛骨筋腱は、足のアーチ(土踏まず)を支える重要な役割を持っています。

負担が続くと、

  • 内くるぶし周辺が痛い

  • 足が疲れやすい

  • 長時間歩くと痛む

  • 土踏まずが下がってきた

  • つま先立ちがしにくい

といった症状がみられることがあります。

中年以降に発症する成人期扁平足では、内くるぶしの下に痛みや腫れが現れ、進行するとアーチの低下や歩行障害につながる場合があります。

そのため、

「最近、土踏まずがなくなってきた気がする」

という方は、足首だけではなく足全体の形やアーチを評価することも大切です。

 

③ 足首の前が痛い・詰まる感じがする

「足首を曲げると前が痛い」

「しゃがむと足首の前が詰まる」

という症状もあります。

特に、

  • 深くしゃがむ

  • 階段を降りる

  • ランニング

  • サッカー

  • バスケットボール

など、足首を繰り返し深く曲げる動作で症状が出ることがあります。

動画でも、繰り返しの負担によって足関節前方に炎症が起きたり、周囲の組織が刺激されたりすることで痛みにつながるケースを紹介しています。

また、過去の捻挫などがきっかけとなって足首の動きが悪くなっている場合もあります。

 

④ 足首の後ろが痛い|アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎

かかとの少し上、足首の後ろ側が痛む場合には、アキレス腱炎やアキレス腱周囲炎などが考えられます。

特徴的なのは、

  • 朝起きたときの一歩目が痛い

  • 歩き始めに痛い

  • 運動後に痛くなる

  • アキレス腱周辺を押すと痛い

などです。

動画では、ふくらはぎやアキレス腱の硬さが足裏への負担にも影響し、足底腱膜炎などの足裏の症状と関連する場合があることも紹介しています。

そのため、足首の後ろが痛いからといって痛い場所だけをケアすればよいとは限りません。

ふくらはぎ、アキレス腱、足裏まで含めて身体の使い方を確認することが重要です。

また、アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎の症状が慢性化し、セルフケアだけではなかなか改善しない場合には、体外衝撃波治療で腱の修復を促す治療法を検討することもできます。

アキレス腱の痛みが長引く方へ|体外衝撃波治療という選択肢

アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎の炎症が慢性化している場合、体外衝撃波治療により組織の修復を促すことができます。当院での治療内容はこちらでご確認いただけます。

体外衝撃波治療について見る →

 

歩けるなら骨折ではない?自己判断には注意

これも患者さんからよく聞かれるポイントです。

「歩けるから骨折ではないですよね?」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、歩けるかどうかだけで骨折の有無を判断することはできません。

足関節周辺の骨折では、痛み・腫れ・皮下出血などがみられ、程度によっては歩行が困難になります。診断には受傷した状況や診察に加え、レントゲン検査などが用いられます。

特に外傷後に、

  • 腫れが強い

  • 骨の一部分を押すと強く痛む

  • 体重をかけるのがつらい

  • 皮下出血が広がっている

  • 変形している

といった症状がある場合は、無理に歩き続けず受診してください。

 

足首が痛いとき、整形外科では何を調べる?

札幌中央整形外科クリニックでは、まず

「どこが痛いか」だけではなく、「なぜ痛くなったのか」

を確認します。

例えば、

  • いつから痛いのか

  • 捻った・転んだなどのきっかけがあるか

  • どの動作で痛むか

  • 腫れはあるか

  • 過去に捻挫したことがあるか

  • 足首にぐらつきがないか

  • スポーツや仕事でどの程度足を使うか

などです。

必要に応じてレントゲン検査などを行い、骨折や関節の状態なども確認します。

痛みの原因によって治療方法は異なるため、「足首が痛いからとりあえず湿布」ではなく、まず原因を確認することが重要です。

 

足首が痛いとき、自宅でできることは?

原因がはっきりしていない段階で、無理にストレッチやマッサージをすることはおすすめできません。

特に、捻った直後で腫れている場合や、体重をかけるのが難しいほど痛い場合には、まず状態を確認することが優先されます。

一方、慢性的な足首周囲の硬さなどに対しては、状態に応じてストレッチや運動を取り入れることがあります。

動画でも「足首の痛み」を詳しく解説しています

今回のYouTube動画では、札幌中央整形外科クリニックの理学療法士と一緒に、

①ふくらはぎのストレッチ
②足首をやさしく回す運動
③タオルを使ったストレッチ

をご紹介しています。

文章だけでは分かりにくい「痛む場所」やセルフケアについては、YouTube動画でも整形外科医と理学療法士が分かりやすく紹介しています。

コラムとあわせてぜひご覧ください。

 

解説:札幌中央整形外科クリニック&福住整形外科クリニック公式チャンネル

 

※ストレッチ中に痛みが強くなる場合は無理に続けないでください。

 

足首の痛みは何週間続いたら病院へ行く?

「何日たったら受診する」という明確な基準だけで判断するのではなく、症状の内容を見ることが大切です。

特に、

  • 強く腫れている

  • 体重をかけられない

  • 外傷後から強い痛みが続いている

  • 痛みが改善しない、または悪化している

  • 捻挫を繰り返している

  • 足首がグラグラする

  • 引っかかりや詰まりを感じる

  • 日常生活やスポーツに支障がある

場合は整形外科を受診しましょう。

 

札幌中央整形外科クリニックでは足首だけでなく「足全体」を評価します

足首の痛みは、痛い場所だけに原因があるとは限りません。

足のアーチ、ふくらはぎの柔軟性、足首の動き、歩き方、足の形、筋力不足などが影響していることもあります。

札幌中央整形外科クリニックでは、診察や画像検査だけでなく、必要に応じてリハビリテーションを行い、「痛みを抑える」だけではなく、足首に負担がかかっている原因まで考えながら改善を目指します。

また、足のアーチや荷重バランスなどに問題がある場合には、状態に応じて医療用インソール(足底板)などを検討することもできます。

 

【医療用インソール紹介ページ】

 

まとめ|足首が痛いときは「痛い場所+痛み方」を確認しましょう

足首の痛みは、痛む場所によって原因を考える手がかりが得られます。

外側 → 捻挫・外側靱帯・腓骨筋腱など
内側 → 後脛骨筋腱・成人期扁平足など
前側 → 関節前方への負担・関節や軟骨の障害など
後ろ側 → アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎など

ただし、大切なのは「場所だけで自己診断しないこと」です。

昔の捻挫の影響が残っていたり、骨・軟骨・腱など別の組織に問題が隠れていたりする場合もあります。

「湿布を貼っているけれどなかなか治らない」
「歩くたびに足首が痛い」
「昔から捻挫を繰り返している」

という方は、一度原因を確認してみましょう。

札幌中央整形外科クリニックでは、足首の痛みの原因を評価し、一人ひとりの状態に合わせた治療やリハビリテーションをご提案しています。

足首の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

author

医学博士亀田 和利

平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている

[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

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