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膝コラム
2025.05.20
膝の内側が痛いときに試したい新習慣!日常生活の工夫で痛みを軽減

膝の内側が痛いときに試したい新習慣!日常生活の工夫で痛みを軽減
 

膝の内側が痛む原因はさまざまあり、鵞足炎(がそくえん)、変形性膝関節症、半月板損傷、内側側副靭帯損傷などが代表的な疾患として挙げられます。
日常生活での工夫を試しても症状が改善されない場合は、医療機関で適切な診断と治療を受けることが大切です。
まずは、これらの疾患について詳しく見ていきましょう。

knees

膝の内側 痛み

 


 

【膝の内側の痛みを引き起こす主な疾患】

■鵞足炎(がそくえん)

膝の内側下方にある「鵞足」と呼ばれる部位に炎症が生じる疾患です。ランニングやサッカーなどのスポーツによる過度な負荷や、柔軟性の低下、O脚、肥満などがリスク要因となります。症状としては、膝の曲げ伸ばしで内側が痛む、膝に腫れや熱感がある、膝を押すと痛むなどがあります。

 

ランニング 膝の痛み

 

 

 

■変形性膝関節症

加齢や膝の酷使、体重増加などにより、膝関節の軟骨がすり減り、炎症や痛みを引き起こす疾患です。特に50代以上の方に多く見られます。症状としては、歩き始めや立ち上がるときに膝が痛む、正座やあぐらがつらい、階段の上り下りがつらい、膝の曲げ伸ばしが困難、膝が腫れているなどがあります。

 

変形性膝関節症

 

■半月板損傷

膝関節内にあるC字型の軟骨(半月板)が損傷することで、膝の内側に痛みを生じます。スポーツ中の外傷や加齢による変性が原因となります。症状としては、膝を曲げ伸ばししたときにひっかかりを感じる、膝に水がたまる、膝のロッキング現象などがあります。

 

■内側側副靭帯損傷

膝の内側にある靭帯が損傷することで、膝の内側に痛みや不安定感を感じます。スポーツ中の外傷が主な原因です。症状としては、膝の内側を押すと痛い、膝に腫れや熱感がある、膝の不安定さを感じるなどがあります。

 

スポーツ中のケガ

 

 


 

【日常生活での工夫】

膝の内側に痛みを感じ始めたら、症状の悪化を防ぐためにも、日常生活で取り入れやすい簡単な工夫を以下でご紹介します。

痛みの治し方

 

膝の痛みを招く姿勢を改善

膝の内側の痛みを感じる場合、無意識に膝を内側に入れたり、脚を組むクセが影響している可能性があります。椅子に座る時は膝と足先がまっすぐ正面を向くよう意識し、脚を組むクセを徐々に減らしましょう。

 

椅子の座り方

 

適切な靴選びで負担を軽減

膝への負担を減らすためには靴選びも大切です。クッション性が高く、足を適切に支えるシューズを選ぶことで、膝への衝撃を抑えることができます。特に、普段の歩行が多い方やスポーツをされる方は、専門店で足型測定をしてフィットする靴を選びましょう。

 

 

ストレッチで痛みを緩和

膝の痛みの緩和には日常的なストレッチも効果的です。特に太もも前側(大腿四頭筋)と太もも裏側(ハムストリングス)の柔軟性を高めることで、膝の内側にかかる負担を軽減できます。寝る前や入浴後の身体が温まっている時に、無理のない範囲でストレッチを行いましょう。

 

ストレッチ

 

体重管理で膝への負荷を軽減

膝への負担は体重の影響も大きく受けます。無理なダイエットではなく、バランスの良い食事と適度な運動で健康的な体重を維持しましょう。体重が適正範囲内であれば、膝への負担も自然と軽減されます。

体重管理

 


 

これらの工夫をしても膝の痛みが改善しない場合や、痛みが続く、膝が腫れる、曲げ伸ばしが困難などの症状がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
原因を早期に特定し、適切な治療を受けることが重要です。

膝の痛みは日常生活の小さな改善から始まります。
これらの新習慣を日々の生活に取り入れ、痛みのない快適な毎日を目指しましょう。

 

author

亀田 和利

札幌医科大学卒業後、道内外の病院や海外での臨床・手術経験を経て、平成28年に福住整形外科クリニックを開院。
現在は札幌中央整形外科クリニックで診療を行っており、膝関節に特化した保存療法から再生医療(PRP・幹細胞治療)まで幅広く対応している。

【所属学会・資格】
・日本整形外科学会 整形外科専門医
・日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医
・人工関節学会、人工関節若手の会 所属
・医療経営大学 准教授

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