コラム

膝コラム
2026.07.27
膝の再生医療とは?PRP療法・幹細胞治療の効果や費用、手術しないで治す新しい選択肢を専門医が解説!

膝の再生医療とは?PRP療法・幹細胞治療の効果や費用、手術しないで治す新しい選択肢を専門医が解説!
 

再生医療が気になるあなたへ

階段の上り下りがつらい」「正座ができない」「膝に水がたまる」「ヒアルロン酸注射の効果が薄れてきた」――こうした膝の痛みには、まずは運動療法・装具療法・薬物療法などの保存療法を試すのが一般的です。

それでも改善しない場合、手術が検討されることもありますが、「手術は避けたい」と考える方は多くいらっしゃいます。手術療法の前に検討されるのが、再生医療です。手術よりも体への負担が少なく、保存療法で効果が出なかった方に向けた「第3の選択肢」として注目されています。

この記事では、再生医療の基本的な仕組みから、対象となる方の目安、費用の考え方、よくある疑問まで、整形外科専門医の知見をもとにわかりやすく解説します。

 

↓ Youtube動画でも詳しく解説していますので是非ご覧ください。

 

 

変形性膝関節症とセルフチェック

膝の痛みの多くは、加齢や体重の負担、けがなどによって関節の軟骨が少しずつすり減っていく「変形性膝関節症」が原因です。次のような症状に心当たりがある場合は、一度整形外科での検査をおすすめします。

 

  • 立ち上がるとき、歩き始めるときに膝が痛む
  • 正座や階段の上り下りがつらい
  • 膝に水がたまり、腫れぼったい感じがする
  • ヒアルロン酸注射を続けているが、効果を感じにくくなってきた
  • 天気や気温の変化で膝の調子が変わる

 

医療機関では、レントゲン検査の画像をもとに、進行度を次のように分類することが一般的です。あくまで目安であり、実際の診断は医師の判断によります。

 

進行度 レントゲン上の特徴 症状の目安
初期 骨と骨の間のすき間がわずかに狭くなり始める 動き初めに軽い痛みや違和感。安静にすると楽になる
中期

すき間がはっきりと狭くなる、骨の縁にトゲ状の変化が見られる

階段の上り下り、正座、長時間の歩行で痛みが強くなる
末期 すき間がほとんどなくなり、骨同士が接触する 安静にしていも痛む、膝が伸びきらない・曲がりきらない

 

再生医療が主な対象となるのは、このうち初期から中期の方です。

 

変形性膝関節症

 

膝の治療の全体像(保存療法・再生医療・手術)

膝の治療は、症状の進行度に応じて段階的に選択肢が広がっていきます。

 

治療法 主な内容 体への負担 こんな方に
保存療法 運動療法、装具療法、湿布・飲み薬、ヒアルロン酸注射など 少ない まずは負担の少ない方法を試したい方
再生医療 PRP療法、脂肪幹細胞治療など、自分の血液や組織を利用する自由診療 注射のみで、日帰りが可能 保存療法の効果が薄れてきた方、手術は避けたい方
手術療法 人工膝関節置換術、骨切り術など 入院・リハビリ期間が必要 日常生活に大きな支障が出ている方

 

「まず保存療法を試し、効果が乏しければ再生医療を検討し、それでも改善しない場合に手術を検討する」というように、段階的に考えていくのが一般的な流れです。

 

 

再生医療はどんな人に向いているの?

  • 手術は避けたいが、日常生活に支障がある方
  • ヒアルロン酸注射や薬物療法の効果が薄れてきた方
  • 初期~中期の変形性膝関節症で、歩行が可能な方
  • 自然な治癒力を活かした治療を望む方
  • スポーツや趣味を続けたい方、膝の若さを保ちたい方

一方で、すでに軟骨がほとんどすり減ってしまった末期の状態には、効果が限定的な場合があります。ご自身がどの段階にあるのかは、検査を受けたうえで医師と一緒に確認することが大切です。

 

ウォーキングを楽しむ

 

PRP療法(多血小板血漿療法)とは

ご自身の血液から血小板を取り出し、そこに含まれる成長因子の力で炎症を抑え、組織の修復を促す治療法です。

治療の流れ

  1. 診察・レントゲン検査で膝の状態を確認する
  2. 採血を行う(通常の採血と同じ量です)
  3. 専用の機器で血液を遠心分離し、PRPを抽出する
  4. 抽出したPRPを膝関節に注射する
  5. 当日中に帰宅可能

メリット

  • 自分の血液を使うため、安全性が高い
  • 注射だけで治療が完了、日帰り治療が可能
  • 自然な回復力を活かせる、体にやさしい治療

デメリット・注意点

  • 効果のあらわれ方には個人差がある
  • 治療後に一時的な痛みや腫れが出ることがある
  • 厚生労働省に届出を行った限られた施設でしか受けられない

 

 

脂肪幹細胞治療とは

ご自身の脂肪から幹細胞を取り出して培養し、注射することで、軟骨の再生と関節の修復を促す治療法です。PRPよりも高い再生力と長期間の効果が期待されています。

メリット

  • 傷んだ軟骨の再生が期待できる
  • 効果が長く続きやすい
  • 自己組織を使用するため拒絶反応が少ない

デメリット・注意点

  • PRP療法よりも費用が高額(どちらの治療も自由診療です)
  • 脂肪を採取する必要があり、PRP療法よりは体への負担がある
  • 効果の個人差が大きく、期待通りの軟骨再生が見られない場合もある
  • 対応できる医療機関が限られる


費用について

PRP療法・脂肪幹細胞治療はいずれも健康保険が適用されない自由診療です。費用は治療法の種類や医療機関によって異なり、全国一律の価格ではありません。当院の正確な費用は、診察時またはお電話、当院ウェブサイトの料金ページでご確認いただけます。自由診療は事前の見積もり確認が安心です。

 

自由診療

 

当院(札幌中央整形外科クリニック)の特徴

  • 院長は人工膝関節置換術700件以上、膝の保険診療2万件以上という豊富な実績を持つ整形外科専門医です
  • 再生医療は国への届出を行ったうえで実施しています
  • 地下鉄大通駅・札幌駅チカホ直結で通院しやすい立地です
  • 理学療法士によるリハビリテーションも併設しており、注射だけに頼らない総合的なサポートが可能です

「手術はまだ決断できないけれど、このまま様子を見るのも不安」という方は、まず一度ご相談ください。無理に再生医療をおすすめすることはありませんので、安心してご相談いただければと思います。

 

よくある質問(FAQ)

Q1.再生医療は痛いですか?

A.採血と注射を行うため、通常の注射と同程度の痛みを伴います。不安な方は事前にご相談ください。

 

Q2.PRP療法と脂肪幹細胞治療、どちらを選べばいいですか?

A.症状の進行度やご希望によって異なります。PRP療法は体への負担が少なく日帰りしやすい治療、脂肪幹細胞治療はより高い再生力が期待できる治療です。診察のうえでご提案します。

 

Q3.再生医療を受ければ手術をしなくて済みますか?

A.症状の進行度によります。初期~中期の方には手術を先延ばしにできる可能性がありますが、末期まで進行した状態では手術が必要になることもあります。

 

Q4.何回くらい治療が必要ですか?

A.症状や治療法によって異なります。1回で経過をみる場合もあれば、数回に分けて行う場合もあります。診察時に治療計画をご説明します。

 

Q5.保険診療のヒアルロン酸注射と何が違うのですか?

A.ヒアルロン酸注射は関節の動きを滑らかにする役割で保険診療として行われます。再生医療は成長因子や幹細胞の力を活用して組織の修復を助けることを目指す自由診療です。

 

Q6.高齢でも受けられますか?

A.年齢だけで受けられないということはありません。ただし、他の持病の状況などによってはお受けいただけない場合もあるため、診察時に確認いたします。

 

Q7.効果はどのくらいで感じられますか?

A.個人差がありますが、一般的には数週間から2〜3ヶ月程度かけて徐々に効果を感じる方が多いとされています。

 

Q8.費用はどのくらいかかりますか?

A.自由診療のため治療法によって異なります。正確な金額は、診察時またはお電話でお気軽にお問い合わせください。

 

 

まとめ

再生医療は、これまで手術か保存療法しかなかった膝の痛みに対し、「体にやさしく、自然な力で回復を目指す」という新しい選択肢です。

札幌中央整形外科クリニックでは、ひざの痛みに悩む方々に向けて、再生医療の可能性を専門医が丁寧にご説明し、ご本人の症状や生活スタイルに合わせた最適な選択肢をご提案しています。これまで多くの方が「手術しかない」と言われてきた状況から一歩踏み出し、回復への新たな道を歩まれています。

「年齢だから仕方ない」とあきらめる前に。ぜひ一度、専門医に相談してみませんか。

 

author

医学博士亀田 和利

平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている

[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

Access アクセス情報

〒060-0001 
札幌市中央区北一条西4丁目2-2 
札幌ノースプラザ3F
電話番号はこちら >

「札幌駅」地下歩行空間直結10番出口
「地下鉄大通駅」から徒歩3分

診療時間のご案内

診療時間のご案内

休診日:日曜・祝日
年末年始、お盆休み

受付時間は、平日は午前13:00まで・午後18:30まで、土曜日は12:30までとなっております。
受付時間内にお越しいただいた方は、ご予約がない場合でも順番に診察をご案内いたします。
なお、ご予約の患者様を優先してご案内しておりますのでお待ちいただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

キャッシュレス対応

保険外のみキャッシュレス対応

Contact どんな症状でも
お気軽にご相談ください

ただの肩こりかと思っていても実は大きな病気が原因の場合もあります。
体に痛み、しびれ、違和感がある場合はどうぞお気軽にご相談ください。

電話番号はこちら
WEB予約受付中
  • 診療予約専用
    ご予約専用
    011ー590ー6135