コラム

肩コラム
2026.06.30
肩甲骨が痛い原因とは?肩こり・首の病気・四十肩など考えられる原因と対処法を整形外科医が解説!

肩甲骨が痛い原因とは?肩こり・首の病気・四十肩など考えられる原因と対処法を整形外科医が解説!
 

 

「肩甲骨のあたりがズキズキ痛い」
「肩甲骨の下や内側が重だるい」

このような肩甲骨の痛みでお悩みではありませんか?

実は、「肩甲骨が痛い」と感じても、肩甲骨そのものが原因であることは多くありません。 肩甲骨の周囲には多くの筋肉や神経が集まっており、首などの病気が肩甲骨周囲の痛みとして現れることもあります。

また、まれではありますが、心臓や肺など内臓の病気が原因となる場合もあるため、急激に発症した強い痛みには注意が必要です。

札幌中央整形外科クリニックでは、レントゲン検査や身体診察を組み合わせながら、肩甲骨周囲の痛みの原因を詳しく評価し、一人ひとりに合わせた治療を行っています。

この記事では、

  • 肩甲骨が痛くなる主な原因

  • 考えられる病気

  • 自宅でできる対処法

  • 整形外科を受診した方がよい症状

について、整形外科医の視点から分かりやすく解説します。

肩甲骨が痛い原因は?実は「肩甲骨以外」が原因のことも

肩甲骨は腕や肩を動かすための土台となる骨です。

しかし、肩甲骨自体が痛みの原因になることは少なく、多くの場合は周囲の筋肉や肩関節、首の神経などが原因となっています。

肩甲骨の痛みで考えられる代表的な原因は、

  • 肩こり・筋肉の疲労

  • 首の病気(頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアなど)

  • 四十肩・五十肩

  • 腱板断裂

  • 胸郭出口症候群

  • まれに心臓や肺など内臓の病気

などです。

原因によって治療方法が異なるため、「肩こりだから大丈夫」と自己判断せず、痛みが続く場合は原因を調べることが大切です。

最も多い原因は肩こりや筋肉の疲労

肩甲骨の痛みで最も多いのが、肩こりや筋肉の疲労によるものです。

特に、

  • 長時間のデスクワーク

  • パソコン作業

  • スマートフォンの見過ぎ

  • 猫背

  • 運動不足

などによって、肩甲骨周囲の筋肉(僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋など)が硬くなり、痛みが生じます。

この場合は、

  • 重だるい

  • 張っている感じがする

  • 押すと痛い

  • 肩や首のこりを伴う

といった症状が特徴です。

首の病気が肩甲骨の痛みとして現れることがあります

肩甲骨の痛みは、首の病気が原因となっていることも少なくありません。

頚椎症

加齢などにより首の骨や椎間板が変化し、神経が刺激されることで痛みが出る病気です。

肩甲骨の内側や周囲に痛みを感じたり、腕のしびれを伴うことがあります。

頚椎椎間板ヘルニア

飛び出した椎間板が神経を圧迫し、

  • 肩甲骨の痛み

  • 腕の痛み

  • 手のしびれ

  • 力が入りにくい

などの症状が現れることがあります。

肩甲骨だけでなく腕や手にも症状がある場合は、首が原因の可能性も考えられます。

四十肩・五十肩や腱板断裂でも肩甲骨が痛くなることがあります

肩関節の病気でも、肩甲骨周囲に痛みを感じることがあります。

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

肩関節の炎症によって、

  • 腕を上げると痛い

  • 後ろに手が回らない

  • 夜間に痛みが強くなる

などの症状がみられます。

肩を動かす際に肩甲骨周囲の筋肉も使われるため、肩甲骨周辺が痛くなることがあります。

腱板断裂

肩を支える筋肉(腱板)が切れてしまう病気です。

  • 腕が上がらない

  • 力が入りにくい

などが特徴で、肩甲骨周囲の痛みとして感じる方もいます。

神経が原因となる肩甲骨の痛み

神経が圧迫されることで肩甲骨周囲に痛みが出ることもあります。

代表的なのが胸郭出口症候群です。

首から腕へ向かう神経や血管が圧迫されることで、

  • 肩甲骨の痛み

  • 腕のしびれ

  • 手のだるさ

などが現れます。

特に、なで肩の方や長時間腕を使う仕事をされている方に多くみられます。

まれに内臓の病気が原因となることも

肩甲骨の痛みは、まれに内臓の病気が原因となる場合があります。

例えば、

  • 心筋梗塞・狭心症

  • 胆のうの病気

  • 肺の病気

などでは、肩甲骨周囲に関連痛が現れることがあります。

次のような症状がある場合は、心臓や肺などの病気が隠れている可能性もあるため、速やかに医療機関を受診し、症状が強い場合は救急車の利用も検討してください。

  • 胸の痛みや圧迫感を伴う、突然の強い痛み

  • 息苦しさや冷や汗がある

  • めまいや意識が遠のく感じがある

  • 安静にしていても強い痛みが続く

肩甲骨が痛いときの対処法

肩こりや筋肉の疲労が原因の場合は、

  • 肩甲骨周囲のストレッチ

  • 軽い全身運動

  • 姿勢の改善

  • 身体を温める

などで改善することがあります。

一方で、

  • 痛みが長く続く

  • 腕が上がらない

  • 手がしびれる

  • 夜間痛が強い

場合は、自己判断せず整形外科を受診しましょう。

動画で肩甲骨ストレッチを紹介しています

肩甲骨周囲の筋肉をほぐすストレッチについては、動画でも詳しく紹介しています。

実際の動きを見ながら一緒に行える内容になっていますので、肩こりや肩甲骨周囲の筋肉の張りが気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

札幌中央整形外科クリニックでできること

札幌中央整形外科クリニックでは、肩甲骨周囲の痛みに対して、

  • レントゲン検査

  • MRI検査(連携病院で実施)

  • リハビリテーション

  • 内服・外用薬・注射治療

などを組み合わせ、一人ひとりの原因に合わせた治療を行っています。

「肩こりだと思っていたら首の病気だった」というケースも少なくありません。原因を正しく見極めることが、改善への第一歩です。

まとめ|肩甲骨の痛みは原因を見極めることが大切です

肩甲骨が痛いと感じても、その原因は肩甲骨そのものではなく、

  • 肩こりや筋肉の疲労

  • 首の病気

  • 四十肩・五十肩

  • 腱板断裂

  • 神経の障害

など、さまざまです。

症状に合った治療を行うためには、まず原因を正しく診断することが重要です。

肩甲骨の痛みが続く方や、しびれや腕の動かしにくさを伴う方は、お早めに整形外科へご相談ください。

札幌中央整形外科クリニックでは、原因を詳しく評価し、一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。

author

医学博士亀田 和利

平成12年札幌医科大学卒業後、道内外での病院や海外で臨床・手術の経験を積み、平成28年福住整形外科クリニックを開院。膝関節の治療(PRR療法、再生医療、人工膝関節)を専門としている

[所属]
日本整形外科学会整形外科 専門医、医療経営大学 准教授、人工関節学会、人工関節若手の会、日本整形外科学会認定 運動器リハビリテーション医

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